現代に生きる日本人は、昔の人と違って青魚を食べません。そこで、DHAやEPAを補うためにDHAやEPAのサプリを飲むことが多いです。
サプリには、一日の摂取目安量が書かれていることが普通ですが、一日のうち、いつ摂取するのが効果的かまでは書かれていないことがほとんどです。
実際、DHAやEPAサプリを飲むのに、食前か食後か、朝か晩かなどのおすすめはあるのでしょうか?今回は、DHA・EPAサプリを飲むタイミングについて、解説します。

食前か?食後か?

DHAやEPAのサプリを飲むと、効果的にこれらの成分を摂ることができます。
DHAやEPAは、主に青魚に含まれる必須脂肪酸で、人間が自分の体内では作り出すことができないので、食べ物から摂る必要があるものです。
せっかくDHAやEPAのサプリを飲むのなら、効率的に体内に吸収できるようにしたいところです。
これらのサプリは、食前と食後のどちらに飲むのがおすすめなのでしょうか?
DHAやEPAを摂るなら、食事中か食後が良いです。これは、DHAが脂溶性の物質だからです。脂溶性のものは、脂肪分に溶けるので、脂肪分と一緒に摂ると効果的に体内に吸収されます。そして、人間が食べ物を食べるときには、食品に含まれる脂肪分を摂るので、食べ物に含まれる脂肪分が胃から吸収されるときに一緒にDHAを飲むと、DHAが脂肪分に溶けて食べ物と一緒に体内に吸収されやすいのです。
以上により、DHAやEPAのサプリを飲むときには、食事中か食後(直後)に飲むようにしましょう。

空腹時に飲むのはどう?

次に、DHAやEPAのサプリを空腹時に飲むと、どのような結果になるのかを見てみましょう。
先にも説明した様に、DHAやEPAは脂溶性の物質で、脂肪分に溶けやすいです。しかし、脂肪分なしにDHAやEPAだけを単独で摂取しても、あまり吸収されません。そこで、食べ物が胃に入っていない状態で摂取しても、あまり効果的にDHAやEPAを吸収することはできないのです。

よって、空腹時にDHAやEPAのサプリを飲むことは効果的ではありません。DHAやEPAサプリは、食間や食前、空腹時に飲むのはおすすめではありません。

朝昼晩のいつ飲むのが効果的?

次に、DHAやEPAのサプリを飲むタイミングは、朝昼晩のいつに飲むのが効果的なのかを見てみましょう。
この点については、マルハニチロと国の産業総合技術研究所(産総研)が行った共同実験の結果が参考になります。
この実験では、マウスを使ってDHAやEPAなどの成分を含む魚油を与えて、その効果を調べました。
具体的には、果糖の過剰摂取状態にしてマウスに代謝異常を起こさせました。そして、そのマウスに対し、魚油を朝食か夕食とともに与えて、脂質の代謝異常の改善効果を調べたのです。すると、朝食時に魚油を摂ったときに、より効果的に脂質代謝異常が改善されるという結果が出ました。
このことからすると、DHAやEPAは、朝の時間に摂る方が効果的にはたらきやすいことが推測できます。
また、この実験では朝食時に魚油を摂取した場合の方が、夕食時に魚油を摂取した場合よりも、血液内に含まれるDHAやEPAの濃度が高くなることも確認されています。

以上のように、国の実験結果によって、マウスのレベルではありますが、DHAやEPAは朝の時間帯に摂る方が、夜摂るよりも効果を発揮しやすいということが実証されています。
確実とは言えませんが、おそらく人間でも同様のことが言えるので、DHAやEPAサプリを摂るときには、朝の時間帯に摂る方が良いのです。
そして、DHAやEPAのサプリは、食事中や食後直後に摂るのが良いので、これらのサプリを飲むときには、朝食を食べている最中か、朝食後に飲むのがもっとも効率的と言えます。

朝食でアジの開きなどの焼き魚を食べる習慣をつけて、さらにDHAやEPAのサプリも飲むようにすると、それだけで一日に必要なDHAやEPAの摂取量に足りるでしょう。
ただ、一日の摂取量が3000mgを超えると過剰摂取になるので、それを超えないように調整することも必要です。

毎日飲むことを習慣にするには?

DHAやEPAのサプリで不足分を補う場合、サプリを毎日忘れずに飲むことが大切です。
しかし、サプリはどうしても飲み忘れてしまうことが多いです。忘れずに確実に毎日サプリを飲むことを習慣にするには、どのような工夫をすると良いのでしょうか?
確実にサプリを続けるためには、飲み忘れにくい時間に習慣的に飲むのが良いです。

具体的には、朝食を食べたらすぐに飲む、と言うようにルールを決めることをおすすめします。
DHAやEPAは朝飲んだ方が効果的にはたらくので、できれば朝に飲むのがおすすめですが、忘れてしまっては意味が無いので、朝だとどうしても忘れてしまう場合には、それ以外の時間に飲んでもかまいません。
たとえば、夕食後だとゆっくりできるので忘れないという場合には、夕食後に飲むことにしてもかまいません。
また、サプリを家族で飲む方法もおすすめです。DHAやEPAには、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして血液をさらさらにする効果がありますし、記憶力や集中力を高めて認知症を防止する効果もあります。子供が効率的に勉強をするのにも役立ちますし、視力を改善する効果もあります。さらに、女性の美容や赤ちゃんの成長にも良いと言われています。
このように、DHAやEPAは、性別問わず、あらゆる年代の人にお勧めです。そこで、家族全員で飲んでいる人も多いです。
家族全員が同じタイミングで飲むようにしたら、サプリを飲むのを忘れにくいです。誰かが忘れていても、他の誰かが覚えていたら、そのことを指摘するので全員が思い出して飲むことができます。
夕食を家族で集まって食べる習慣がある場合などには、食後に家族全員で飲むことを習慣化しましょう。子供と一緒に飲む方法などもおすすめです。

サプリは水で飲むか、お湯で飲むか

DHAやEPAのサプリは、カプセル状になっているものが多いです。そこで、水分とともに飲むことが考えられますが、どのような水分を一緒に摂るのが良いのでしょうか?
まず、余計な成分が入っている水分と一緒に飲むことはおすすめではありません。飲み物に入っている成分によって、DHAやEPAのサプリに含まれる成分やはたらきに影響を及ぼす可能性があるからです。
ジュースやお茶などではなく、水かぬるま湯で飲むと良いでしょう。

また、水かぬるま湯のどちらが良いのかも問題です。
これについて、水やぬるいお湯であれば、どちらでも特に問題は起こりません。
ただ、先にも説明した様に、DHAは脂溶性なので水やぬるま湯だけでは身体に吸収されにくいです。そこで、水やぬるま湯で飲むとしても、胃に何かが入った状態でサプリを飲むようにしましょう。
そして、同じ水でも、熱いお湯でDHAやEPAのサプリを飲むのは厳禁です。
DHAやEPAの成分は、熱に弱い性質を持っています。加熱すると酸化してしまうので、そのはたらきが鈍ってしまい、体内に入っても効果を発揮することができなくなります。
DHAやEPAのサプリには抗酸化作用のある物質が含まれていることが多いですが、熱いお湯で飲んでしまうと、このような工夫も無駄になってしまいます。そこで、DHAやEPAのサプリを飲む場合には、熱いお湯ではなく冷たい水か常温のぬるま湯で飲むことをおすすめします。

まとめ

以上のように、DHAやEPAのサプリを飲むタイミングは、基本的には食事中か食後(直後)が望ましいです。また、国の産総研の研究結果によると、夜の時間よりも朝の時間の方が、効率的にDHAやEPAがはたらくとされています。そこで、できれば、朝食後に毎日DHAやEPAサプリを飲む習慣をつけることが望ましいです。
サプリを飲むときには、熱すぎるお湯はNGなので、水やぬるま湯で飲むようにしましょう。
今回の記事を参考にして、効果的なタイミングでDHA・EPAサプリを服用しましょう。