子どもがほしいけれども、なかなか妊娠しないことに悩んでいるカップルは多いです。本格的な不妊治療に入る前に妊活をすることもよくありますが、妊活ではどのようなことをするのが効果的なのでしょうか?
DHAやEPAというと、血液サラサラ効果や中性脂肪の低下などのイメージが強いですが、実はこれらは妊活にも役立ちます。
そこで今回は、DHAやEPAのサプリが妊活中や妊娠中の女性にも効果的な理由をご説明します。

不妊症の原因として代表的なものは?

卵巣機能の低下

妊娠しやすい体質作りをするためには、まずは不妊の原因を知ることが必要です。
不妊の原因としてもっともといって良いほど問題になるのは、卵巣機能の低下です。
卵巣の働きが悪くなると、月経が不順になったり排卵が適切に行われなくなったりします。また、卵子自体の質が落ちるので、受精してもうまく卵子が育っていくことができません。

排卵障害の原因は、ホルモンバランスが崩れていることや、ストレス、短期間のダイエットによる生理不順などです。また、高齢になると卵巣機能が低下するのでやはり妊娠しにくくなります。

不妊のパターン

そして、不妊には、排卵がうまくいかないパターン以外に、卵管に問題があるパターン、子宮に問題があるパターンがあります。
卵管に問題があるケースはいくつか原因がありますが、たとえばクラミジアなどの感染症にかかったときに起こりやすいです。この場合、卵管が詰まったり卵管の周囲が癒着してしまったりして卵管に卵子が入りにくくなり、不妊症になることがあります。
虫垂炎などにかかって骨盤内の手術経験がある場合や子宮内膜症になっている場合にも、卵管の周囲が癒着していることがあり、やはり妊娠しにくくなります。
子宮筋腫になっていると、精子が卵子に到達しにくくなる上、着床もしにくくなるので妊娠しにくいです。同じように、子宮内膜ポリープがある場合にも着床障害が起こります。
このように、不妊の原因にはさまざまなものがありますが、主には卵巣機能の低下やホルモンバランスの乱れによるものが大きいので、これらを改善することが不妊治療につながります。

DHA・EPAは卵子の老化予防になる?

不妊体質を改善するためには、卵巣機能を高めることが役立ちます。ここで、DHAやEPAの出番です。
DHAやEPAは、オメガ3脂肪酸と呼ばれる脂肪酸の1種です。
これは、青魚などに多く含まれる成分で、脂肪酸の中でも固まりにくい性質を持つ不飽和脂肪酸というものです。
DHAやEPAは、細胞を活性化させる作用を持っています。そこで、DHAやEPAを積極的に摂ると卵子の若返り効果が期待できるので、卵巣機能が高まって妊娠しやすくなります。特に高齢出産のケースなどでは大きな効果が期待できます。
また、卵子が元気に働くには、血液の流れが重要です。血液は、全身に栄養を届ける作用があるので、血流が悪くなると卵子に必要な栄養が届かなくなって老化します。ここで、DHAやEPAには血液をさらさらにして血流をスムーズにする効果があるので、これらを摂取することで卵子に必要な栄養が行き渡り、卵子が活性化します。
さらに、DHAやEPAは、卵子だけではなく精子も活性化させる作用があります。

年齢とともに不活性化するのは卵子だけではなく精子も同じですし、精子が弱ってもやはり妊娠はしにくくなります。そこで、妊活のためにDHAやEPAを摂るときには、パートナーも一緒にこれらの成分を摂ることをおすすめします。特に高齢のカップルの場合には、DHAやEPAを摂取すると効果が高いです。
このように、DHAやEPAを摂ると、卵巣機能が強化されるので、高齢出産のケースや月経不順の人は、是非ともこれらを積極的に摂るべきです。

DHA・EPAとホルモンバランスの関係は?

不妊の原因としては、ホルモンバランスの乱れも大きいです。特に高齢になってくると普通にしていてもホルモンバランスが整わなくなってきて不妊体質になりやすいです。
ここで、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸には、ホルモンバランスを整える作用があります。
ホルモンバランスが整ったら月経の乱れや排卵障害などが改善されて、妊娠しやすくなるので、DHAやEPAを積極的に摂ると妊娠しやすい体質になります。
また、DHAやEPAは、不妊の原因になる子宮内膜症を抑制する効果も持っています。

さらに、DHAやEPAはおりものなどの分泌液の正常な分泌を促します。分泌液が減ると、精子が動きにくくなって受精しにくくなってしまいますが、DHAやEPAを摂ることで、分泌物が滑らかに調整されるので、受精しやすくなります。
DHAやEPAが妊娠に役立つことは、Fertil Sterilという有名な医学誌の中でも紹介されています。
妊娠したいけれども生理不順がある人や高齢出産の人には、是非ともおすすめしたいです。

参考:DHA・EPAには生理痛緩和や生理前のイライラ改善に効果あり?

めでたく妊娠した後も飲んだほうが良い?

妊娠中の事故を避けやすい

DHAやEPAは、妊活に役立つだけではありません。めでたく妊娠した後、妊娠中や授乳中にも摂取することによって、胎児や赤ちゃんによい効果があります。
まず、DHAやEPAを妊娠中に摂ると、早産や流産、低体重の子どもが生まれるリスクを避けやすいです。
実際に、アメリカのカンサス大学では、妊娠中にDHAやEPAなどのサプリを摂った妊婦のグループと摂取しなかったグループに分けて比較する実験をしましたが、その結果、DHAなどのオメガ3脂肪酸を摂った妊婦のグループは早産や低体重児のリスクが低かったとの報告をしています。

赤ちゃんの脳の発達に役立つ

また、DHAやEPAは、胎児や赤ちゃんの脳の発達にも効果があります。DHAは、人間の脳の中に入って神経伝達物質の働きを助ける効果を持っています。成人の脳内にも多くのDHAが働いて、記憶力や集中力を助けています。
DHAやEPAが子どもの脳の発達に役立つということは、各国の研究によっても明らかにされています。
たとえば、アメリカの大学における研究では、6歳から12歳までの200人の子どもについて、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸の濃度によって分類して、学習障害が起こる頻度を調べました。
その結果、オメガ3脂肪酸の濃度が低いと学習障害の頻度が8.2倍になっていますが、オメガ3脂肪酸の濃度が高いグループでは算数の能力が4.7倍となり、総合学習能力も4.9倍となっています。このようなことからすると、オメガ3脂肪酸は子どもの学習能力に大きく役立つと言えます。

参考:子供用のDHA・EPAサプリもある?子供への効果・副作用は?

日本の順天堂大学医学部でも子どもの脳の発達とDHAの関係が調べられています。ここでは、妊娠中からDHAを摂っていた妊婦から生まれた子どもと摂取しなかった妊婦から生まれた子どもを分けて、生後18ヶ月の時点において運動能力の発達と行動情緒の状態を調査しました。
その結果、DHAを摂ったグループの子どもは運動、行動情緒の両方において発達度合いが高かったと報告しています。

このように、DHAやEPAは、妊娠中に摂取すると、流産や早産、低体重児のリスクを避けられる上に、胎児や赤ちゃんの脳の発達にも役立ちます。
そこで、DHAやEPAは、妊娠した後も摂取を続けるのが良いのです。

妊娠前から授乳中まで継続して摂取しよう

加えて言うと、授乳中も、お母さんの母乳から子どもにDHAやEPAを送ることが出来るので、やはりDHAやEPAをとり続けるのが良いです。

参考:DHA・EPAサプリは授乳中のママにも人気?赤ちゃんへの影響は?

妊活でDHAやEPAを摂取するときには、妊活中、妊娠中、授乳中と、続けて摂ることをおすすめします。
普段青魚をあまり食べない人は、DHAやEPAのサプリを利用すると手軽に必要量を摂りやすいのでおすすめです。

まとめ

今回は、DHAやEPAが妊活に役立つ理由をご説明しました。
DHAやEPAは、卵巣機能を高めたりホルモンバランスを整えたりする効果があるので、妊活に役立ちます。また、妊娠中に摂ると早産や低体重児のリスクを抑えられますし、授乳中まで継続して摂ることで、赤ちゃんの脳の発達を助けることができます。
妊活中でよいサプリを探している方や今妊娠している方は、是非ともDHAやEPAのサプリを利用することをお勧めします。