「最近、物忘れが激しくなった気がする…。」そんなお悩みを抱えた方は、多いのではないでしょうか?このままでは認知症が心配、と感じていることもあるでしょう。
物忘れや認知症予防には、どのような対処方法が効果的なのでしょうか?実は、DHAやEPAという成分が、物忘れ・認知症に効果があるとして知られています。
そこで今回は、DHAやEPAが物忘れや認知症予防になる仕組みについて、解説します。

物忘れが激しくなってきていませんか?

物忘れの原因は?

「昔は何でもすぐに憶えられたのに、今はすぐに忘れてしまう」「最近、特についうっかりが増えている」「周囲の若者について行けない」「子どもに心配されている」など、物忘れが酷くなって、困っている方はたくさんいます。
物忘れが激しくなってくると、いよいよ認知症になるのではないかと心配になるケースも多いでしょう。若くても物忘れが激しすぎる場合、何か病気が隠れているかもしれません。
物忘れの原因には、どのようなものがあるのでしょうか?
まずは、人間の記憶力が低下してしまう主な原因を見てみましょう。

  • 加齢

まず、人間は年をとると記憶力が低下します。人の記憶力のピークは20代と言われているので、年を重ねるにつれて物忘れが激しくなるのは普通のことです。また、60歳頃になってくると、適応力や判断能力も衰えてくるので、より「うっかり」が増えてきます。
加齢によって物忘れが激しくなるのは自然なことであり、病気ではないことも多いです。

  • ストレス

人間は、ストレスを感じると記憶力が低下することがあります。実際に、緊張すると「頭が真っ白になる」と言いますが、これもそのことが原因です。
ストレスを感じると、記憶力だけではなく集中力や理解力も落ちてしまいます。
物忘れが心配な人は、日頃強いストレスがかかりつづけている状況がないか、自分の日常を思い返してみると良いでしょう。

  • 食生活

記憶力低下は、食生活とも関係があります。脳が活性化するためには、いろいろな栄養素が必要です。ところが、現代型の外食やコンビニ食、ファーストフードなどが増えると、栄養バランスが偏ってしまうので、脳に必要な栄養分が足りなくなります。そうなると、記憶力が低下するだけではなく、脳の活動全般が不活性化するので、認知症のリスクも高まると言われています。最近物忘れが激しいと感じている人で、食生活が乱れている人は、改善しないと将来大きなリスクを背負うことになるおそれがあります。

  • 疲れが溜まっている

人は、過労などによって疲れが溜まると、記憶力が低下します。この場合、身体にも精神にも大きな負荷がかかるので、これ以上新しい記憶を頭に残すことが難しくなります。
記憶力だけではなく、判断能力や集中力もなくなります。
疲れが溜まっているなら、休息をとることも必要です。

  • 睡眠不足

睡眠不足も記憶力低下につながります。人は、眠っているときに脳や身体を休ませて、その日1日の疲れから回復させているので、十分な睡眠をとれないと、身体も脳も休むことができなくなります。すると、脳の記憶を司る海馬の神経もやられてしまうので、記憶力が失われます。睡眠不足が慢性化して酷くなると、だんだんと脳が機能しなくなり、認知機能にまで障害が及ぶ危険性もあります。

認知症と物忘れの違いは?

認知症になった場合にも、人間の記憶力は低下します。これは、病気によるものなので、今まで上げてきたような生活に関連したものとは異なり、生活習慣の改善などによって対処できないレベルになります。
認知症になると、以下のような症状が出ます。

  • 自分の行動を全て忘れる
  • 人や物について、名前だけでなく、人や物自体を忘れる
  • 物忘れが起こっている自覚がない
  • 時間や場所を認識できない
  • 物忘れによって日常生活へ支障が顕れている

このように、単なる物忘れと認知症では、「自覚」の有無と「日常生活への支障」の有無が異なります。
ただ、認知症になっても、当初の段階では単なる物忘れとの区別がつきにくいです。
おかしいと思ったら、すぐに病院を受診すると良いでしょう。早期に発見したら、早い段階で薬などによる対処ができるので、効果的に治療を行うことも可能です。

他の病気による記憶力低下

認知症の他、脳梗塞になった場合や老人性うつ病などの病気になった場合などにも、記憶力の低下が起こることがあります。

DHA・EPAサプリが物忘れ対策になる仕組みとは?

それでは、DHAやEPAのサプリが物忘れ対策になることはあるのでしょうか?どういった仕組みで物忘れを予防出来るのか、見てみましょう。
DHAとEPAは、似ていますが異なる作用を持っているので、それぞれに分けて説明します。

DHAの効果

DHAは、ドコサヘキサエン酸という不飽和脂肪酸です。青魚に多く含まれている成分で、脳や神経の機能を高める働きをしてくれます。
脳内に入ることのできる物質は少ないですが、DHAは脳の入り口を通り抜けることができる数少ない成分です。そして、記憶を司る海馬という部分に多く含まれていて、神経伝達物質を活性化させています。
そこで、DHAは、かなり直接的に記憶力にかかわる物質と言えます。DHAが足りなくなると、脳内の神経伝達物質が働きにくくなって記憶力が低下しますが、DHAが増えると神経伝達物質が活性化して記憶力や集中力がアップするのです。
実際に、DHAは、赤ちゃんや子どもの学習能力をアップさせる効果があることも実証されています。

また、DHAは、脳の神経細胞を修復させる働きを持っているので、脳内にある神経細胞が死んで萎縮することによって起こるアルツハイマー病にも効果があります。
また、DHAは精神を安定させてストレスを軽減する効果を持っています。ストレスは記憶力低下の原因になるので、DHAによってストレスが減ると、記憶力がアップする可能性があります。

EPAの効果

次に、EPAのはたらきを見てみましょう。
記憶力に関して言うと、EPAの効果は間接的です。DHAは脳への入り口である血液脳関門を通り抜けることができますが、これに対し、EPAはこれを通り抜けることができず、脳に直接働きかけることができないからです。
ただ、EPAは、血液に乗って全身に運ばれて、身体中の血の巡りをよくする働きを持っています。特に、血栓を溶かす作用を持っているので、DHAよりも直接的に血液をサラサラにする効果があるのです。
このように、EPAには、血液をサラサラにすることによって、記憶力障害の原因につながる脳卒中や脳梗塞を予防する効果があります。また、血液の流れが良くなると、脳にも十分な酸素と栄養分が運ばれるので、脳が活性化して記憶力も働きやすくなります。
以上のように、DHAやEPAは記憶力アップや認知症予防に非常に効果的です。物忘れが気になるなら、これらのサプリを積極的に摂っていきましょう。

DHA・EPA以外にも物忘れ対策になるサプリがある?

物忘れ対策には、DHAやEPA以外にもおすすめのサプリがあります。
まずは、イチョウ葉エキスです。イチョウ葉エキスにも血液サラサラ効果や血栓予防の効果があるので、記憶力をアップさせる作用があります。
もう1つおすすめの成分は、ナットウキナーゼです。これは、納豆の中に含まれている成分ですが、アルツハイマー型の認知症にも効果があるという研究結果も発表されています。

DHAとナットウキナーゼの両方が含まれているサプリなどもあるので、物忘れ対策をしたい人は、一度検討してみると良いでしょう。

まとめ

今回は、DHAやEPAのサプリが物忘れ対策や認知症予防に効果があるのか、またその仕組みについて解説しました。
特にDHAは、脳内に入って直接神経伝達細胞を活性化させる作用があるので、記憶力の維持や増進に非常に効果的です。EPAも、間接的には記憶力を助ける作用があります。
ナットウキナーゼなど、他の成分と合わせて摂るのも効果的です。
今回の記事を参考にして、サプリを上手に利用して効果的に認知症を予防しましょう。