血液がドロドロになると、さまざまな生活習慣病の原因になるというイメージがありますが、具体的にどのような症状や病気になるのかについては、正確に理解されていないことがあります。血液をサラサラにして健康な生活を送るためには、ドロドロの血液だとどのような問題があるのかを理解しておくことが必要です。
そこで今回は、ドロドロの血液が原因で起こる症状や病気について、解説します。

ドロドロ血液が引き起こす症状は?

まず、血液がドロドロの場合、どのような症状が顕れるのかを見てみましょう。
そもそも、血液ドロドロというのは、どういった状態なのでしょうか?どうして血液がドロドロになっているのかを知っておきましょう。
血液ドロドロとは、血液が流れにくくなっている状態のことです。血中のコレステロール値や中性脂肪値、血糖値などが高いことや、水分量が少ないことなどが原因です。
このように、血中の中性脂肪値が上がると、高脂血症になりますし、血糖値が上がると糖尿病になることもあります。また、中性脂肪値が高い人は肥満であることも多いですが、肥満になると、膝や腰、全身の臓器などに負担をかけますし、いろいろな生活習慣病の原因にもなります。

さらに、血液が流れにくいため、血管や血液に強い力がかかります。そうなると、頭痛やめまい、手足のしびれや耳鳴りなどが起こることがありますし、息切れもしやすくなります。
血液がドロドロになると血液の流れが悪くなるため、身体の隅々や内臓などに、必要な栄養素や酸素が届きにくくなります。そうなると、手足の冷えや頭痛、めまい、肩こりなどの症状が起こりますし、集中力が低下したり疲れがとれにくくなったり身体がだるくなったりする症状も出ます。肌荒れやむくみが生じることもありますし、髪の毛が抜けることもあります。
このように、血液がドロドロになると、生活習慣病だけではなく、日常生活にも支障が出てきますし、美容の大敵にもなります。

血液ドロドロを改善したら、毎日感じていた身体の不調も改善される可能性が高いということになります。

高血圧・動脈硬化


次に、血液ドロドロになるとどのような病気になりやすいのか、見てみましょう。
血液がドロドロになると、まず、高血圧や動脈硬化になりやすいです。
血液がドロドロになると、血中の赤血球や白血を球などの血球が流れにくくなるので、これらを流そうとして血圧が高くなります。そこで、血液ドロドロになると高血圧になるのです。高血圧が進行すると、腎臓病につながることもあり、腎臓病が慢性化すると、一生治療を継続しないと生活ができなくなるおそれもあります。高血圧によって心不全が引き起こされることもありますが、心不全になると、それまで元気そうに見えた人でも、突然心臓が止まって死亡してしまうこともあります。
また、血液の粘性が高くなっているのに血球を無理に流そうとすると、これらが血管の壁にぶつかって血管を傷つけてしまいます。すると、傷ついた血管を修復するための作用によって、血栓ができてしまいます。
血栓ができてしまったら、さらに血流が悪くなって悪循環に陥ります。そして、血管が詰まったり動脈硬化が起こったりしてしまうのです。
動脈硬化とは、動脈が固まってしまった状態のことです。動脈は、本来大量の血液が高速で流れている部分です。ここに血栓ができたり固まってしまったりすることで、血液が流れなくなると、血管には大きな圧力がかかります。血管の内側がもろくなって固まってしまい、血管内が狭くなったり血管壁がはがれて血管内に流れ出たりして、より血中に余分な成分が増えて血液が流れにくくなります。

これは、水道管が古くなって汚れると詰まってしまうことや、さびてはがれてしまう状態と似ています。このようにして動脈硬化になると、身体中の臓器や組織が機能しにくくなりますし、酷くなると臓器や組織に必要な血液が流れてこないので壊死してしまうことすらあります。血管がもろくなって、破れやすくなる危険もあります。

脳卒中・心筋梗塞

血液がドロドロの状態が続くと、脳や心臓の病気にもつながります。
これらは、動脈硬化によって引き起こされるものです。動脈硬化は、身体のどこに生じるかによって症状名が異なります。まず、動脈硬化が脳に起こると、脳卒中につながります。脳卒中とは、広く脳の血管障害を指す言葉です。脳の血液が流れにくくなって、めまいや耳鳴り、記憶力の低下、怒りっぽくなるなどの症状が出ることも脳卒中の1種ですし、脳の血管が破れて脳内に血液が流れ出す症状も脳卒中です。くも膜下出血などは、この血管が破れて起こる脳卒中の典型例です。


脳卒中は事前に予兆がないことも多く、くも膜下出血になると、突然倒れてしまいます。しかも命にかかわる重大な症状で、早期発見しないと助からないことが多いです。1人暮らしの人が脳卒中を起こした場合などは極めて危険ですし、家族がいる人でも、1人で家にいるときに脳卒中になった場合にも死の危険があります。実際に、元気そうな中年のサラリーマンでも突然脳卒中になることはよくあります。
脳卒中になって血管が破れてしまったら死亡することも多いですが、助かったとしても、言葉を話せなくなったり手足にしびれが残ったりするなどの後遺症が残ることが一般的です。
これは、脳卒中によって血管の外に流れ出した血液が、脳の組織などを圧迫して細胞や神経を壊死させてしまうからです。脳の細胞は、一度壊死すると元には戻らないので、リハビリで動けるようになっても完全に元通りになるのは難しいことが多いのです。
さらに、動脈硬化が心臓に起こっても恐ろしいです。この場合には、心筋梗塞につながるおそれがあります。心筋梗塞になると、激しい苦痛が数十分も続いた後、多くのケースで死に至ります。日本人の三大死亡原因のうち、脳卒中と心筋梗塞は2位と3位を占めています。
このように、血液ドロドロによって動脈硬化になると、命の危険につながる恐ろしい病気にかかるおそれが高いです。血液ドロドロの状態を放置しておくと大変な危険があることは明らかです。

脳梗塞

動脈硬化が進行すると、脳梗塞になるおそれもあります。脳梗塞とは、脳の血管が詰まってしまう症状です。脳梗塞も、脳の血管障害なので、脳卒中の1種となりますし、脳卒中の中でも最も恐ろしい症状だと言えます。また、日本人はもともと脳卒中が多かったのですが、最近では中でも恐ろしい脳梗塞にかかるケースが増えています。
動脈硬化になって脳の血液が流れなくなると、脳に必要な酸素や栄養が届かなくなって、脳の細胞が壊死してしまいます。脳梗塞になった場合には、早く発見しないと死亡のリスクが高いです。発見が遅れるほど多くの細胞が壊死しますが、脳の多くの細胞が死亡すると、人間は死亡します。

助かったとしても壊死した細胞は戻らないので、もはや回復は見込めなくなりますし、重大な後遺症が残ってしまいます。
脳梗塞の後遺症は非常に重いものが多く、半身不随や全身麻痺、軽く済んでも顔面麻痺や言語障害などが残ってしまいます。
このように、血液ドロドロを放置しておくと、命に関わる恐ろしい病気になるリスクが極めて高くなるので、早期に改善する必要があります。

まとめ

今回は、血液ドロドロになるとどのような症状が起こるのかについて、解説しました。
血液ドロドロになると、高血圧や動脈硬化になりやすいです。これらが酷くなると、脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞などにかかるリスクが高くなり、死亡する可能性も大きくなります。助かっても、半身不随などの重大な後遺症が残ってしまうことが多いです。
血液ドロドロを放置しておくと大変な危険があるので、もし血液がドロドロになっているなら、早急に改善することが必要です。
血液をサラサラにするDHAやEPAを多く含んだ青魚などを食べて、健康的に過ごしましょう。